After Effects研究所
【Composite 2】After Effects研究所
クリエイター:タナカカツキ氏 菅原そうた氏
After Effectsの機能、少しばかり工夫を凝らせば「こんな使い方もできてしまうぞ」という視点を変えることにより生まれる様々な作品たち。無限の想像力をAfter Effects研究所、研究員が疲労します。研究員はタナカカツキ氏(以下:タ)、菅原そうた氏(以下:そ)です。今回も、無限のクリエイティヴィティを披露してくれました。
タナカカツキ氏(左)と、菅原そうた氏。2人の軽快な掛け合いにより、会場は笑いの渦に巻き込まれた(見出し)
カートゥーンエフェクトとは、実写を漫画っぽくするという機能
タ:カートゥーンとは、漫画、スケッチのことで、カートゥーンエフェクトとは漫画っぽくするという機能です。漫画っぽくってのはどういうことかと思います? それは線で書かれた、周りにエッジが書かれたものです。輪郭検出と色の簡略化をしてくれる機能なのです。
ヨ:それがカートゥーンエフェクトなんですね。
タ:実写にカートゥーンエフェクトかけたことでは、ホンマにアニメにはなりません。8頭身が2頭身になるだとか、そういった夢のお話はAfter Effects CS12くらいからだと思いますね。
さて、ここから私たちが、実際に実写にカートゥーンエフェクトをかけたムービーをご紹介します。ではまず実写から見てみましょう。これはこの間、録ったばかりの映像です。
タナカ氏と菅原氏が実写を作成
タ:これどこでしたかね?
そ:平和島です。
タ:そうでした、平和島です。ここにアホウドリだかゆりかもめだか知りませんが、エサをあげると鳥がすっごい集まるんですよ。だからものすごいあげました。
そ:パンをものすごい買いましたよね。
タ:「こんなにあげていいのか?」くらいあげました。投げ込みましたね。「デブになれ!」というくらいの勢いで。こういう行い自体が、まさに“カートゥーン”ですね。
そ:そうなんですかね。
タ:では、実際にカートゥーンエフェクトをかけてみましょう。レンダリングされたモノはこちらです。どうですか?
先ほどのムービーにカートゥーンエフェクトをかけたもの
そ:リアルタッチの漫画みたいですね。
タ:フレームもわざと落としてます、普通だったら30フレームくらいですが、漫画アニメを意識して、8フレームくらいでやってます。これは、川を汚す行為に見えて、よろしくないかもしれませんが、鳥たちがすべて食べてくれました。ヨシヤスさん聞いてますか?
ヨ:……。
タ:ノンコメンテーターですな。ちょっと一時停止してみます。こんな感じです。
「江口寿史のコミックを彷彿とさせる感じです」とタナカ氏
タ:色をすごく簡略化・スムーズ化して諧調を落として、コスタゼーションかけてエッジのストロークがかかっている状態です。漫画というか、江口寿史のコミックを彷彿とさせる感じですね。
そ:もっと本当の漫画っぽい表現にならないですかね?
タ:わかりました。今回、どこまで漫画っぽくなるかというのを実は2人で挑戦してみました。たとえば、実写の背景は実写にエッジがついた風にしか見えない部分があります。背景をもうちょっとアニメの背景みたいにしたらどうでしょうか。たとえばこんな感じです。
背景をより簡略化して更なるカートゥーンへ
漫画の背景。素材集から
タ:これは素材集で売ってるヤツです。そして、僕等自身がカートゥーンに近づこうというテーマで、僕等から近づいてみました。そうすると、こうなるんですね。
会場は大爆笑の渦に
そ:すごい絵ですね。
タ:カートゥーンとはちょっと違いますかねえ。一体どんな前後の状況があったかわからない映像ですが。元の映像はこれです。
アナログ的クロマキーの作り方
タ:むちゃくちゃリアルな現場です。クロマキーのスタジオとは思えませんね。完全に家で、布はって、というアナログですね。こうやって一生懸命抜いて、合成したのがさっきの映像なのです。更に、もうちょっと僕らから漫画に近寄って。
やっぱり服装のシワとかがエッジとってくれるんで、ここら辺が実写を残してしまうのではと思い、いろんな試みをやってみました。これです。
タ:カートゥーンに近いですねえ、これは漫画ですね。世界共通の「MANGA」ですね。
そ:「ANIME」ですね。
タ:さっきちょっと見ていただいた後ろの背景。あれはかなりアニメーションに近いと思いませんか?
そ:かっこいいですよねえ。
タ:では爆発だけワークフローでやっていきましょう。これはいろんな爆発素材に、カートゥーンエフェクトをかけるわけです。
続きます!
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